もうすぐ地下鉄の入口
言葉少なげに歩く坂道
一緒に歩くわずかな距離
この一歩一歩が どんなに切ないか
あなたは知らない あなたは知らない
もっと もっと 一緒にいたいだけなのに
ずっと ずっと 並んで歩いていたいだけなのに
いつもは見慣れた地下鉄のマーク
今は終わりを告げる エンドマーク
あの下であなたは“またね”と手を振る
地下鉄の階段を降りて行く
あなたにとって何気ないひと言でも
わたしにとって どんな意味があるか
あなたは知らない あなたは知らないでしょう?
もっと もっと 一緒にいたいだけなのに
ずっと ずっと 並んで歩いていたいだけなのに
どんなに願っても 想いは届かない
あなたには帰る場所があるから
地下鉄の階段を降りる背中を
追いかけてしまいたくなる衝動
振り切って おしつぶして
また一歩一歩ひとりで歩いて行く