さよならの前に
朝焼けが僕らを赤に染めあげる

古い街道の上

今日は列車が出る日です


「どれくらい、ひとりでいれば、いいの?」

「分からないよ。でも、ずっとかもしれないね。」


街が起きなきゃいいのに

針はそのままでいいのに

涙でお腹が一杯


そんな夜、僕は君を描いた

やがて、僕らも大人になってその姿を忘れてしまうだろう

だから、さよならを言う前に


「いずれ、僕らにも別れがやってくるのかな。」

「そんな訳無いよ。いつも僕らは一緒さ。」


いつか言葉も忘れて

夜に染まる事に慣れて

君は知らない何処かへ


そんな朝、僕は口を塞いだ

君の泣き顔が少し笑って、バラバラにされてしまいそうになって

さよならを言う前に